富士スピードウェイ Round3


 2009 AUTOBACS SUPER GT 第3戦 FUJI GT 400km RACE
 公式予選 2009年5月3日(日)
 決  勝 2009年5月4日(月)

富士スピードウェイ Round3 Practice


今年は世界不況による経費削減のため、400kmレースとなるゴールデンウィークの富士レース。

休日らしい天候の中、レースウィークを迎えた。

<< フリー走行 >>
■ フリー走行 9時15分〜10時45分(混走)
天候:晴  路面状況:ドライ  気温:18度  路面温度:24度


今回のレースでは2PITが義務となり、燃費の良い車輌の1PIT作戦が使えなくなり、各チームの作戦がレースの鍵を握ることとなりそうだ。

スタートは織戸選手、まずは予選を見据えたタイヤテストを行う。車輌は今回のレースのため、富士仕様のアップデートを行ってきている。

5LAP目に1分46秒007を記録し、2番手タイムを出す。今回のウェイトは、開幕戦の40kgと第2戦の6kg、性能調整分の20kgと高速サーキットの富士では厳しい状態でのスタートだが、車輌のセットはほぼ決まっている。
タイヤとのマッチングも良く、好調な滑り出しとなった。その後、決勝に向けたタイヤテスト、車輌のセットアップを行う。

この時点でのトップタイムは81号車ダイシンアドバンフェラーリ。下馬評どおりの順位となっていた。

その後、片岡選手に交代し、セッティングを煮詰めていく。

フリー走行終了時にはベストタイム1分45秒348を記録し8番手となった。

ウェッズスポーツIS350の特性としてコーナーリングマシンのため最高速が伸びず苦しい展開となったが、ドライバーはスーパーラップに残ることを確信しているようだ。

富士スピードウェイ Round3 Qualifying Certifications


■公式予選結果

予選1回目:3位  1分44秒607
スーパーラップ:3位  1分43秒842
予選総合:3位  1分43秒842

■開催日:2009年5月3日

天 候:晴
観客動員数:予選 28,500人
監督:坂東 正敬
■コース:富士スピードウェイ
(全長4.563km)
路面コンディション:ドライ
車 名:ウエッズスポーツIS350
<GT300クラス ゼッケン19>
ドライバー:織戸 学 / 片岡 龍也
チーム:WedsSportRacingTeam with BANDOH

<< 公式予選 >>
■1回目 13時40分〜14時05分(混走)
     14時05分〜14時15分(GT300)
天候:晴  路面状況:ドライ  気温:19度  路面温度:25度


予選1回目GT500との混走時間が始まる。

スタートは片岡選手。各チーム、セッティングを煮詰めてきているのか全体的なタイムは伸びず4LAP目に1分45秒210を記録し暫定1番手となる。

その後織戸選手に代わるが、43号車が44秒台を記録しトップに躍り出る。
このあたりで混走時間が終わり、GT300占有時間となる。

走行時間は10分間、この時点で5番手となっているが占有時間のほうがタイムを出しやすい為、安心は出来ない。

残り5分を切った所でトップタイムは43号車の43秒台、2番手タイムは81号車で44秒台となっていたが、織戸選手の渾身の走りが予選順位を変えた。1分44秒607を記録し、3番手タイムをたたき出した。これでスーパーラップ進出が決まった。

■スーパーラップ 15時20分〜
天候:晴  路面状況:ドライ  気温:19度  路面温度:17度


今年から上位8台となったスーパーラップ。予選3番手だった為に、走降順は6番目となる。66号車からのアタックで1分44秒552を記録、これが基準タイムとなる。

2番手走行の74号車は1分45秒台となり、3番手走行の11号車が1分43秒932を記録しトップを奪う。
その後、7号車、5号車と44秒台でトップの変更はなく、19号車ウェッズスポーツIS350の出走順となった。

アタックドライバーは織戸選手、今回のアタックに秘策があるようだった。

モニターで織戸選手のアタックを見ていると、コースをはみ出す場面もあったが、出したタイムは1分43秒842と暫定トップに躍り出た。

コースをはみ出していたように思えた走行が速度を落とさない走りとなっていたと後から織戸選手に聞いた。やはり、引き出しの多いドライバーは考えることが凄い。

7番手走行の81号車が43秒代前半のタイムでトップになったが、最後の出走43号車は、脅威の42秒台を記録しポールポジションを獲得した。



予選 コメント


坂東 正敬
監督:
坂東 正敬
1回目はソフトタイヤで行きました。
スーパーラップはスタートタイヤなので3位には非常に満足しています。
ISのスーパーラップ進出はほぼ100%です(笑)

入念にミーティングをして織戸さんに頑張ってもらいました。
今の重量を考えると8位が良いとこかなと思っていたので明日は表彰台を狙えるように頑張ります。
今日の新しいヨコハマタイヤのパフォーマンスも凄く良かったです。

織戸 学
ドライバー:
織戸 学
ウチはスーパーラップに残れるかどうかってところだったんです。予選ではいいセットが出たのと、スリップをうまく使えたんです。

スーパーラップではタイヤをうまく使えました。けれど、“まさか”の3番手だったんですよ。いやぁ良かった!

今回は2回ピットストップがあるので、チームによって作戦が変わってくるはず。でも、ボクらはつねにイケイケです!

なんとかシリーズ上位につけたいので、ビシバシやりますよ

片岡 龍也
ドライバー:
片岡 龍也
前回の鈴鹿戦から入念にミーティングを重ね今回の富士の持ち込みのセットアップを決めました。

織戸さんからの走り出しでマシンの調子が良い方向に向かっていることは確認できました。
その後、少しのセットチェンジで予選を行い、スーパーラップでは織戸さんが想定以上のタイムで見事に3番手を獲得してくれました。


予選総合


GT300クラス/予選総合
□1回目:2009-05-03|天候:晴|コース:ドライ
□スーパーラップ:2009-05-03|天候:晴|コース:ドライ
Po. No. Machine
Driver Qualify#1 SuperLap Tire WH
143ARTA Garaiyas新田 守男
高木 真一
1'43.0291'42.936MI42
281ダイシン アドバン Ferraris青木 孝行
藤井 誠暢
1'43.9781'43.235YH10
319ウェッズスポーツIS350s織戸 学
片岡 龍也
1'44.6071'43.842YH46
411JIMGAINER ADVAN F430田中 哲也
平中 克幸
1'44.9591'43.932YH32
57M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7s谷口 信輝
折目 遼
1'44.9241'44.242YH52
65マッハGOGOGO車検320Rマッハ号玉中 哲二
赤鮫 オヤジ
1'44.8551'44.430YH
766triple a ムルシェ RG-1山西 康司
余郷 敦
マルコ・アピチェラ
1'45.2121'44.552YH
874COROLLA Axio apr GTs井口 卓人
国本 雄資
1'45.1781'45.258MI16
931avex apr COROLLA Axios坂本 雄也
山内 英輝*
1'45.371
YH4
1087giraffa ガイヤルド RG-3井入 宏之*
和田 久
1'45.448
YH
1126UP START タイサンポルシェs黒澤 治樹*
阿部 翼
1'45.451
YH4
1230RECKLESS KUMHO IS350佐々木 孝太*
山野 直也
1'45.516
KH6
13111石松 with ARKTECH GT3壷林 貴也*
池田 大祐
1'45.549
KH
1446エスロード MOLA Zs星野 一樹*
柳田 真孝
1'45.673
YH30
1555J-TRUST F-PRO おうとキットポルシェ山岸 大*
小泉 洋史
1'45.731
YH
1688triple a ガイヤルド RG-3松田 秀士*
坂本 祐也
1'45.878
YH
17110KUMHO "ARKTECH SG-1"谷川 達也*
キム・ハンボン
1'45.882
KH
182プリヴェ アップル 紫電s加藤 寛規
吉本 大樹*
1'46.298
YH18
1910JIMGAINER ADVAN F360植田 正幸*
川口 正敬
1'46.501
YH
20666FieLDS BOMEX 320R周防 彰悟
山下 潤一郎*
宮本 隆士
1'46.523
KH
21808初音ミク Studie GLAD BMW Z4菊地 靖*
田ヶ原 章蔵
1'50.317
YH
GT300 以上予選通過

 
■GT 500 CLASS/予選総合
Po. No. Machine
Driver Qualify#1 SuperLap Tire WH
11MOTUL AUTECH GT-Rs本山 哲
ブノワ・トレルイエ
1'34.7731'34.622BS
236PETRONAS TOM'S SC430s脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
1'34.8781'34.694BS30
38ARTA NSXsラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
1'35.0981'34.705BS22
412IMPUL カルソニック GT-Rs松田 次生
セバスチャン・フィリップ
1'35.0981'34.954BS38
535KRAFT SC430s石浦 宏明
大嶋 和也
1'35.0391'35.102BS12
66ENEOS SC430s伊藤 大輔
ビヨン・ビルドハイム
1'35.0421'35.631BS18
73HASEMI TOMICA EBBRO GT-Rロニー・クインタレッリ
安田 裕信
1'34.9761'36.981MI
824HIS ADVAN KONDO GT-RsJ.P・デ・オリベイラ
荒 聖治
1'35.4591'40.428YH46
938ZENT CERUMO SC430s立川 祐路*
リチャード・ライアン
1'35.579
BS50
10100RAYBRIG NSXs井出 有治*
松浦 孝亮
1'35.714
BS6
1132EPSON NSXsロイック・デュバル*
中山 友貴
1'35.886
DL12
1239DUNLOP SARD SC430アンドレ・クート
平手 晃平*
1'35.974
DL2
1318ROCKSTAR 童夢 NSXs道上 龍
小暮 卓史*
1'36.015
BS42
1417KEIHIN NSX金石 年弘*
塚越 広大
1'36.021
BS22
GT500 以上予選通過

21ASTON MARTIN 赤坂 DBR9#都筑 晶裕
土屋 武士*
1'41.084
YH

両クラスの上位8台は、スーパーラップにより順位を決定

タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/HK:ハンコック/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

スーパーラップ アタックドライバー:GT500[赤字]GT300[青字]

*=予選1回目のタイムを出したドライバー/#付のドライバーは通過基準タイム不足

車名の後ろのS:シード権車両=シード権車両は、全ての参加条件が満たされている限り決勝レースへの出場が保証される。

■公式予選1回目

No.46 2009年富士スピードウェイ一般競技規則第9章第39条1.違反(ピット入口のホワイトラインカット)により、ベストラップタイムを削除及び訓戒とする。

■スーパーラップ

No.1, 36, 3, 24 公式通知No.10 2/2 (スーパーラップ手順ヘッドライト消灯)違反により、訓戒とする。


No.21の決勝レース出場について大会審査委員会は、フリー走行にて最終の判定を行うこととした。