2012 JAF GRANDPRIX SPRINT CAP RACE REPORT
2012 JAF GRANDPRIX SUPER GT & FOMULA NIPPON SPRINT CAP
■開催日:2012年11月16日〜11月18日
■コース:富士スピードウェイ(全長4.563km)
■天候:<DAY1> 晴 <DAY2> 雨 <DAY3> 晴
■路面コンディション:<DAY1> ドライ <DAY2> ウエット <DAY3> ドライ
■チーム:LEXUS TEAM WedsSport BANDOH
■車名:WedsSport ADVAN SC430
■ドライバー:荒 聖治(第一レース) / マリーノ・フランキッティ(第二レース)
■監督:坂東 正敬
■観客動員数:DAY1 8,000人/ DAY2 19,000人/ DAY3 41,300人
今年で3 回目の開催となった「JAF GRANDPRIX SUPER GT & FOMULA NIPPON SPRINT CAP」。今回の大会では、アンドレ・クート選手は地元のマカオグランプリに出場するため、欠場になってしまったが、助人として、マリーノ・フランキッティ選手を迎え入れ戦うこととなったLEXUS TEAM WedsSport BANDOH。
マリーノ・フランキッティ選手は、レースウイークの公式練習に30 分走行しただけで、予選に臨むこととなったが、荒選手のアシストもあり13 番グリッド獲得、決勝では慣れないマシンに苦戦をするが、ポジションキープの13 位でフィニッシュ。
荒聖治選手は、マリーノ・フランキティ選手をアシストしながら、忙しい週末を迎えることとなるが、予選では14 位。決勝では雨のためにレースが半分で終了してしまうというハプニングに襲われ、本領を発揮できずに14 位と悔しい結果となった。
DAY1 (予選) [2012 JAF GRANDPRIX SPRINT CAP]
11月16日(金) 予選【第1 レース/荒聖治選手 14 位 第2 レース/マリーノ・フランキッティ選手 13 位】
□第1 レース 公式予選 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温:16 度/路面温度:19 度
□第2 レース 公式予選 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温:13 度/路面温度:14 度
晴天で迎えた予選日は、まずは午前中にフリー走行が1 時間だけあり、その短い時間内でマシンのセットアップとマリーノ選手の練習走行と、いつもよりも慌ただしい時間が流れた。
初ドライブとなるマリーノ選手は、荒聖治選手がセットアップをしている間には、その走行を食い入るようにサインガードから見つめた。そして、初ドライブとなったマリーノ選手は、ほんの30 分足らずの時間ではあるが、18Laps ほど走り1‘35.210 のタイムを出し予選に備えた。そして、14 時30 分から第1レースの予選が始まった。
まず第1 ドライバーの荒選手が19 号車WedsSport ADVAN SC430 に乗り込みアタック開始。金曜日とあって、お客もまばらなグランドスタンドだが、地元の小学生が小旗を振って予選を戦う選手にエールを送る。そのエールに応えるように、予選の序盤からレコードタイムが塗り替えられるような鎬を削る戦いの中、荒選手も序盤からタイムを削り1’32.590 のタイムで暫定5 位に食い込むタイムを出す。しかし3 ラップ目には6 号車が1‘30.730 でトップに立ち、他のライバル達も続々とタイムを更新し19 号車WedsSport ADVAN SC430は11 位へ。
そして、このタイミングで、2SET 目のNEW タイヤを投入する為、19 号車WedsSportADVAN SC430 がいち早くピットインし、タイヤを交換し、再度アタックをかけるためコースイン。ライバル達も同じように2 回目のアタックのため、ピットを後にし、セカンドアタックをかける。荒選手も残り4 分を切ったところで、1’31.987 までタイムを削るが、ライバル達の追い上げが厳しく14 位という結果に。
そして、300 クラスの予選を挟み、第2 レースの予選は陽もだいぶ西に傾き始めた15 時40分から始まった。気温13 度と第1 レースに比べて3 度も下がり、秋の深まりを感じる。
マリーノ選手は早めに戦闘態勢を整え19 号車WedsSport ADVAN SC430 に乗り込み、予選の始まりを待つ。そして、オンタイムで予選が始まった。レギュラードライバーに交じり、どれだけタイムを出せるか注目があつまり、マリーノ選手の走りをカメラが追いかける。そして、最初のアタック(USED)で1’33.867、2 ラップ目には1’33.460、3 ラップ目には1‘33.205と少しずつタイムを削り、ファーストアタックを終了し、一旦ピットへ。
そしてNEW タイヤを投入、セカンドアタックを開始。この時点では、他のライバルに後れを取っているものの、このセカンドアタックでは、さらにタイムを削り1’32. 401 で13 位にポジションをアップ。トップタイムは36 号車の1'31.260 と、トップタイムには及ばないものの、僅かな走行時間でレギュラードライバー達と遜色ない走りを見せた。
予選順位(第一レース)
11月16日(金) 14:35〜
天気:晴|路面:ドライ|気温:16度|路温:19度
Po | No | Machine | Driver |
Best Time | Diff. | Laps | Tire |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 大嶋 和也 | R1'30.730 | 181.051km/h | 4/10 | BS |
2 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | ロイック・デュバル | R1'30.911 | 0.181 | 8/9 | BS |
3 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 平手 晃平 | R1'31.062 | 0.332 | 10/10 | BS |
4 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 石浦 宏明 | R1'31.287 | 0.557 | 10/11 | MI |
5 | 17 | KEIHIN HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 塚越 広大 | R1'31.305 | 0.575 | 8/9 | BS |
6 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 安田 裕信 | R1'31.428 | 0.698 | 7/8 | YH |
7 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | J.P・デ・オリベイラ | R1'31.470 | 0.74 | 10/10 | BS |
8 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | ミハエル・クルム | R1'31.649 | 0.919 | 11/11 | BS |
9 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | ロニー・クインタレッリ | R1'31.668 | 0.938 | 8/10 | MI |
10 | 18 | ウイダー HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | カルロ・ヴァン・ダム | R1'31.679 | 0.949 | 9/10 | BS |
11 | 100 | RAYBRIG HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 山本 尚貴 | R1'31.740 | 1.01 | 10/10 | BS |
12 | 35 | KeePer Kraft SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 国本 雄資 | R1'31.782 | 1.052 | 4/10 | BS |
13 | 8 | ARTA HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 小林 崇志 | R1'31.837 | 1.107 | 4/11 | BS |
14 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 荒 聖治 | R1'31.987 | 1.257 | 7/9 | YH |
15 | 32 | EPSON HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 中山 友貴 | R1'32.394 | 1.664 | 10/11 | DL |
GT500 以上予選通過 |
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
□R=コースレコード
予選順位(第二レース)
11月16日(金) 15:40〜
天気:晴|路面:ドライ|気温:13度|路温:14度
Po | No | Machine | Driver |
Best Time | Diff. | Laps | Tire |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 中嶋 一貴 | 1'30.823 | 180.866km/h | 9/10 | BS |
2 | 35 | KeePer Kraft SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | アンドレア・カルダレッリ | 1'30.925 | 0.102 | 9/10 | BS |
3 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 松田 次生 | 1'30.985 | 0.162 | 10/10 | BS |
4 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 立川 祐路 | 1'31.047 | 0.224 | 4/10 | BS |
5 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 本山 哲 | 1'31.104 | 0.281 | 4/11 | BS |
6 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 伊藤 大輔 | 1'31.184 | 0.361 | 9/10 | BS |
7 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 柳田 真孝 | 1'31.207 | 0.384 | 10/10 | MI |
8 | 100 | RAYBRIG HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 伊沢 拓也 | 1'31.212 | 0.389 | 10/11 | BS |
9 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | ビヨン・ビルドハイム | 1'31.650 | 0.827 | 8/9 | YH |
10 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 脇阪 寿一 | 1'31.660 | 0.837 | 10/11 | MI |
11 | 17 | KEIHIN HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 金石 年弘 | 1'31.809 | 0.986 | 10/10 | BS |
12 | 8 | ARTA HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | ラルフ・ファーマン | 1'31.813 | 0.990 | 9/10 | BS |
13 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | マリーノ・フランキッティ | 1'32.401 | 1.578 | 10/11 | YH |
14 | 32 | EPSON HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 道上 龍 | 1'32.606 | 1.783 | 10/11 | DL |
15 | 18 | ウイダー HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 小暮 卓史 | 1'32.755 | 1.932 | 5/10 | BS |
GT500 以上予選通過 |
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
DAY2 (第一レース決勝) [2012 JAF GRANDPRIX SPRINT CAP]
■11 月17 日(土)【第1 レース 決勝/荒選手 13 位】
□天候:雨 | コース:ウェット | 気温/路面温度 開始:12 度/11 度>終了:11 度/10 度
第1 レースの決勝をむかえた朝は、予想通りの雨模様。サーキットを冷たい雨が叩き、気温は12 度。風強く真冬のような寒さが身体にしみるようだ。しかし、第1 レースの決勝は定刻取り15 時からスタート進行が始まった。
第1 レースのドライバーは、荒聖治選手。荒選手はコースオープンからコースクローズまでの8 分間を、めいっぱい使ってコンディションを調整し、決勝に備える。だが、雨脚は次第に強くなる。しかし、レースは通常通りのスタンディングスタートとなり、1Laps のフォーメーションの後、レッドシグナルからブラックアウトし決勝の火蓋が切られた14 番グリッドからスタートした荒聖治選手は、先頭集団に続きもつれこむように1 コーナーに侵入。しかし、スリッピーな路面に足をすくわれ、一瞬冷やりとさせられる場面もあるが、すぐさま19 号車WedsSport ADVAN SC430の体制を立て直し、レースを続行。
しかし、次第に強くなる雨にレースは混乱を極め、インフィールドでは、コース上に川が流れているほどに。雨に苦戦を強いられる荒選手もこの悪状況に順位を入れ替えながらも果敢に戦う。しかし、経験豊富な荒聖治選手でもコースにとどまるのが精いっぱいの状況にまできたのは、まだまだ序盤の5 ラップを数えたあたりだ。
コース上では1 コーナー立ち上がりと100R に、オイルフラッグが出てしまうほど雨脚が強くなった。しかも、300 クラスの第1 レースのタイムよりも10 秒弱も遅くなるほどラップタイムも落ち込み始め、ついに8 ラップ目にセーフティーカーが導入。このセーフティーカーの先導で、体列を組み直すが、天候の回復が見込めないことから、12 ラップでレースは終了し、10 ラップ目の順位がレース結果となり、19 号車WedsSport ADVAN SC430 は、14位でレースを終えることとなった。
勝者は、1 号車 SRoad REITO MOLA GT-R、2 位 17 号車 KEIHIN HSV-010、3 位6 号車 ENEOS SUSTINA SC430 という結果に。しかし、レースが半分で終了したため、与えられるポイントが半分に減らされししまった。これが後のJAF Grand Prix タイトル争いに大きく影響することとなってしまった。
決勝後のコメント
荒 聖治選手
賞金取りたかった。ドライは調子よかったので残念です。予選も納得のいかないポジションでしたし。決勝は、得意なコンディションでしたが気温が低くて雨の量も多くて悔しい週末になってしまいました。
しかし、この1 年で確実にレベルアップしてきたので、来年に望みをかけて年間通していいポジションでレースに臨めるようにしたいですね。1 年間ありがとうございました。
決勝順位
11月17日(日) 15:15〜(22Lap)
天気:雨|路面:ウエット|気温:12℃|路温:11℃
Po | No | Machine | Driver |
Time&Diff | Laps | BestLap | Tire |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | ロニー・クインタレッリ | 21'01.979 | 10 | 1'53.636 | MI |
2 | 17 | KEIHIN HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 塚越 広大 | 0.764 | 10 | 1'53.571 | BS |
3 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 大嶋 和也 | 2.726 | 10 | 1'55.519 | BS |
4 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | ミハエル・クルム | 4.821 | 10 | 1'55.873 | BS |
5 | 100 | RAYBRIG HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 山本 尚貴 | 6.046 | 10 | 1'55.438 | BS |
6 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | J.P・デ・オリベイラ | 7.672 | 10 | 1'52.524 | BS |
7 | 18 | ウイダー HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | カルロ・ヴァン・ダム | 9.649 | 10 | 1'58.693 | BS |
8 | 8 | ARTA HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 小林 崇志 | 11.013 | 10 | 1'56.665 | BS |
9 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 安田 裕信 | 12.391 | 10 | 2'01.600 | YH |
10 | 32 | EPSON HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 中山 友貴 | 15.380 | 10 | 1'58.822 | DL |
11 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 石浦 宏明 | 41.838 | 10 | 1'58.797 | MI |
12 | 35 | KeePer Kraft SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 国本 雄資 | 43.592 | 10 | 1'58.711 | BS |
13 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 平手 晃平 | 44.966 | 10 | 2'01.374 | BS |
14 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 荒 聖治 | 45.323 | 10 | 2'00.856 | YH |
15 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | ロイック・デュバル | 3Laps | 7 | 1'59.860 | BS |
GT500 規定周回数:7 |
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
□開始時刻 :15:18'56/終了時刻 : 15:39'57.979
□出走台数:15台/完走台数:15台
SC導入時刻 15:33'27 (8Laps)
赤旗提示時刻 15:46'31 (11Laps) 〜 赤旗を以って終了
※天候不順により、本大会特別規則書第10条2.に基づき、10Lapsの結果を以って終了した。なお、得点は本大会特別規則書第12条2.2)に基づき、半分が与えられる。
○ファステストラップ : 1'52.524 No.12 カルソニックIMPUL GT-R/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
※No.12 反則スタートにより、ドライビングスルーペナルティを科した。
DAY3 (第二レース決勝) [2012 JAF GRANDPRIX SPRINT CAP]
■11 月18 日(日)【第2 レース決勝/マリーノ・フランキッティ選手 13 位】
□天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:13 度/14 度>終了:11 度/11 度
昨日の雨から一転して、爽快な秋晴れとなったファイナルステージは、41,000 人もの来場者を集め、真っ盛りの紅葉に色を加えるような華やかな1 日となった。
穏やかな秋空に加え、完全ドライでの決勝レースは、15 時15 分から5 分遅れでピットロードがオープンした。夕暮れが近づいた決勝レースは、気温も段々と落ち込んで寒さが増してきた。第2レースを走るマリーノ選手は、スタート進行の8 分間で入念にタイヤを温め、定刻通りにグリッドについた。そして、フォーメーション開始1 分前。19 号車WedsSport SC430 のエンジンに火が入り、1 ラップのフォーメーションの後、レッドシグナルがブラックアウトし全車一斉にスタート。
エキゾーストサウンドをとどろかせながら、1 コーナーから2 コーナーと立ちあがって行くマリーノ選手。緊張のオープニングラップは15 位に後退してしまうが、マリーノ選手は、2 ラップ目には32 号車をパスし14 位へポジションアップ。そして6 ラップ目には32 号車にパスされてしまうが、ドライブスルーペナルティーを受けた12 号車がドロップアウト。マリーノ選手はオーダーを入れ替えながらのレースを展開、そして7 ラップ目には、32 号車を抜き返し、さらには1 号車がマシンの修復のためピットインを余儀なくされ、順位を落とししまう。マリーノ選手は労せずしてポジションをアップし12 位へ。
そして、順位の入れ替えながらレースは続き、8 ラップ目には再び13 位へと後退してしまい、12 号車の追い上げに苦戦し14 位へ。15 ラップ目には17 号車をパスして13 位へとポジションを上げるが、その後、マリーノ選手は一人旅になっていまい、そのままレースが動くことなく22 ラップ目にフィニッシュラインを通過。ファイナルステージの幕を閉じた。
決勝後のコメント
マリーノ・フランキッティ選手
スタート直後、残念なことに前のポジションのマシンがスタートに失敗して、渋滞しポジションを上げられませんでした。慣れないコースと初めてのマシンで色々な問題がありましたし、レース後半は単独になり、孤独なレースをしましたが、精いっぱい頑張りました。
チームメイト兼先生でもある荒聖治にとても感謝しています。それと、JAF GP に参戦する機会を与えてくれた、チームとヨコハマタイヤさんレクサスにも感謝しています。
坂東 正敬監督
課題が残るレースとなりました。路面温度と気温でこんなに違うとは・・・。もしシリーズ戦のオートポリスや茂木が晴れだったら厳しかったでしょう・・・。荒のレースも本来ならば昨年の5 月みたいなレースを期待したんですが、かなり厳しかったですね。僕の選択したタイヤですので僕のミスですね。マリーノ選手は少ない時間の中、車に慣れて最終的には荒の0.5 秒落ちまできました。流石です。レースはハードコンパウンドタイヤを選択していればと思いました。しかし、タイヤを生かし切れなかったセットミスですね・・・。いろいろ
考えるとシーズン後半は天候にも助けられたのではないか?と思います。
課題の多いレースでしたので、この課題をクリアにして来シーズンは暴れたいと思います。今シーズンはたくさんの応援ありがとうございました。またサポートしてくださったスポンサー様、ありがとうございました。来年はもっと目立てるように精進したいと思います。
決勝順位
11月17日(日) 15:30〜(22Lap)
天気:晴|路面:ドライ|気温:13℃|路温:11℃
Po | No | Machine | Driver |
Time&Diff | Laps | BestLap | Tire |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 立川 祐路 | 34'51.361 | 22 | 1'33.082 | BS |
2 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 中嶋 一貴 | 2.632 | 22 | 1'33.339 | BS |
3 | 100 | RAYBRIG HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 伊沢 拓也 | 3.319 | 22 | 1'33.772 | BS |
4 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 本山 哲 | 12.563 | 22 | 1'34.441 | BS |
5 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | ビヨン・ビルドハイム | 17.439 | 22 | 1'34.052 | YH |
6 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 伊藤 大輔 | 20.093 | 22 | 1'34.295 | BS |
7 | 18 | ウイダー HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 小暮 卓史 | 22.192 | 22 | 1'34.770 | BS |
8 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 脇阪 寿一 | 26.676 | 22 | 1'34.912 | MI |
9 | 8 | ARTA HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | ラルフ・ファーマン | 29.299 | 22 | 1'34.507 | BS |
10 | 35 | KeePer Kraft SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | アンドレア・カルダレッリ | 30.723 | 22 | 1'33.589 | BS |
11 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 松田 次生 | 33.505 | 22 | 1'33.691 | BS |
12 | 32 | EPSON HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 道上 龍 | 43.229 | 22 | 1'35.208 | DL |
13 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | マリーノ・フランキッティ | 52.224 | 22 | 1'35.189 | YH |
14 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 柳田 真孝 | 55.484 | 22 | 1'33.978 | MI |
15 | 17 | KEIHIN HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 金石 年弘 | 1Lap | 21 | 1'34.182 | BS |
GT500 規定周回数:15 |
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
□開始時刻 : 15:38'24/終了時刻 : 16:13'15.361
□出走台数:15台/完走台数:13台
○ファステストラップ : 1'33.082 No.38 ZENT CERUMO SC430/立川祐路
※No.39 スポーツ精神に反する行為をしたため黒白旗を提示した。
※No.12 反則スタートにより、ドライビングスルーペナルティを科した。