岡山国際サーキット Round2 『OKAYAMA GT 300km RACE』




岡山国際サーキット Round2 Offical Test


4月8,9日に2006 AUTOBACS SUPER GTシリーズ ROUND2『OKAYAMA GT 300km RACE』が岡山県岡山国際サーキットで開催された。
ROUND1で4位をゲットしたWedsSportRacingTeam with BANDOHは予選日と決勝日を想定して車の確認とより良い方向性を追求し木曜日の合同テストに望んだ。

<< 合同テスト>>
■ セッション1 4月6日(木) 9時30分〜11時00分
天候:晴  路面状況:ドライ  気温:11度  路面温度:18度


合同テスト1回目の走行は午前9時半スタート。気温は9℃路面温度13℃。前日に振った雨の影響か路面状況はあまりよくない。まずはローターとパッドの焼きいれを行う。その後、松田選手がコース習熟を兼ねて10周、マシンの確認も同時に行った。その後、脇阪選手に交代しタイヤを2セット試し1分32秒876を叩き出す。テスト初日ではまずまずのGT300クラス8番手でセッション終了。

■ セッション2 4月6日(木) 14時30分〜16時15分
天候:晴  路面状況:ドライ  気温:18度  路面温度:30度


午後は14時半からスタート。気温は午前中より少し上がって13℃、路面温度は24℃。インターバル中にダンパーをダイナミック製からオーリンズ製に変更。走行開始後もダンパーの減衰を調整しながらマシンの最大のポテンシャルを引き出そうとテストが進む。2セットのタイヤをテストした。終盤脇阪選手がアタックをかけ、1分31秒758を叩き出す。午後のセッション5番手と合同テスト中も総合5番手と明日の走行につながる合同テストとなった。悔しくもGT300トップは昨年までうちのドライバーを務めていた谷口信輝が31秒055を午前中に叩き出していた。

岡山国際サーキット Round2 Practice


<< 練習走行 >>
■ 1回目 4月7日(金) 9時00分〜10時30分
天候:晴  路面状況:ドライ  気温:11度  路面温度:18度


まだ肌寒いなか午前9時にテスト走行が開始された。気温11℃路面温度18℃。昨日の走行から問題になっているアンダーステア対策として、デフを変更。
デフの感触が悪くないことから、そのままダンパーのセットを進める。ダンパー自体の方向性はある程度見えてきたので減衰調整をしながらのテストとなり周回を重ねる。タイムを狙うと言うよりはタイヤの磨耗を考えながらの走行となりダンパーとタイヤのバランス探りながら一本目の走行は終わった。1分33秒871の17番手タイムで終了。

■ 2回目 4月7日(金) 14時45分〜15時00分
天候:晴  路面状況:ドライ  気温:18度  路面温度:30度


やはり午前中の走行でもタイヤのダメージが大きいのでインターバルにはタイヤを有効に機能させることを目的にフロントのアライメントを変更。少しキャンバーをつけて先ほどのセットと比較する。あくまで決勝は300Kmなのでタイヤが消耗してしまうセットだと予選はいいが決勝は論外なので周回が持つセットを再び探りながら午後の15分間を終えた。

■ GT300専有走行 4月7日(金) 15時00分〜15時15分
天候:晴  路面状況:ドライ  気温:18度  路面温度:30度


午後3時からは気温は18℃と上がり少し春らしい気候になってきたが風は強い、路面温度は30℃。GT300専有走行時に脇阪選手が予選を想定しアタックをかけ、1分32秒588の5番手タイムをマークし終了。5番手とは言え昨年よりタイムが落ちているのでまだまだの状態。ただし時間内で予選・決勝を想定したタイヤの確認ができ、有効なテストとなった。

岡山国際サーキット Round2 Qualifying Certifications

■公式予選結果

予選1回目:7位  1分31秒960
予選2回目:
スーパー
ラップ
:9位  1分32秒706
予選総合:9位  1分32秒706

■開催日:2006年4月8日

天 候:晴
観客動員数:予選 28,980人
監督:坂東正明
■コース:岡山国際サーキット
(全長3.703km))
路面コンディション:ドライ
車 名:ウエッズスポーツセリカ
<GT300クラス ゼッケン19>
ドライバー:松田晃司/脇阪薫一
チーム:WedsSportRacingTeam
with BANDOH

<< 公式予選 >>
■ 1回目 10時00分〜11時00分
天候:くもり  路面状況:ドライ  気温:15度  路面温度:20度


10時ちょうどに始まった公式予選は、前日までのテストより風がやや強いコンディションで行われた。春と言えまだまだ寒い気候の中予選がスタートした。気温15℃路面温度20℃。最初の20分間は300クラス専有時間となる。まずは脇阪選手がドライブし、4周目に1分32秒329の4番手タイム、5周目に1分31秒960の2番手タイムをマークする。

その時点でのトップは、ゼッケン27・direxiv ADVAN 320Rの谷口信輝。その後、ゼッケン110・TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTERがトップを奪うが、すぐにゼッケン27が再逆転。残り3分を切ってタイムアタック合戦が激化。そのなかでゼッケン13・エンドレスアドバンCCIZの影山正美が1分31秒229を出しトップを奪う。結局ゼッケン19・ウェッズスポーツセリカはその後タイムが伸びず、7番手タイムとなったが午後のスーパーラップへの出場権を確実のものとした。

20分の500クラス専有時間をはさみ、300クラス500クラス混走での20分間は、ドライバーの予選通過基準タイムクリアが主なメニューとなる。ここでは松田選手がドライブし決勝を想定し12周を走行。ここでタイムアップする他チームがなかった為スーパーラップの出場権を手にした。

■2回目 GT300クラス占有14時20分〜14時35分
天候:くもり  路面状況:ドライ  気温:17度  路面温度:21度


予選2回目は5分遅れの14時20分に始まった。天候は午前中と同じく薄曇りだが、午前中から吹きつけていた風がさらに強まった。
ゼッケン19・ウェッズスポーツセリカは、1回目の予選で7番手となり、スーパーラップ進出を決めていることから出走を見送り、続くスーパーラップに挑んだ。

■スーパーラップ GT300クラス占有14時50分〜15時25分
天候:くもり  路面状況:ドライ  気温:17度  路面温度:21度


スーパーラップは4番目の出走。昨年は開幕戦岡山でポールポジションを取っているのでここ岡山との愛称はさほど悪くない。昨年と違うことはすでに15kgの重りが載っている、他のチームのリストリクターがワンランクアップしているぐらいだ。1番手出走のゼッケン26・MOTOタイサンエンドレスGT3Rが1分32秒296で、その時点でのトップタイムをマークしている。
まずはこれがターゲットタイム。前回の優勝車ゼッケン88とゼッケン2紫電は26号車のタイムを更新できず、ゼッケン19・ウェッズスポーツセリカの順番が来た。脇阪選手が果敢にアタックするも、タイヤが温まりきらず、26号車と2号車のタイムには届かないその時点の3番手、1分32秒706のタイムとなる。
その後、11・JIM CENTER FERRARI DUNLOPの田中哲也が1分31秒698のトップタイムをマークするも、46・吉兆宝山DIREZZA Zの佐々木孝太が1分30秒664をマークし、2戦連続ポールポジションを奪った。結局ゼッケン19・ウェッズスポーツセリカは9番手でスーパーラップを終えた。


スーパーラップ結果
GT500 クラス
1位 18号車TAKATA童夢NSX        1'24.043
2位 18号車RAYBRIG NSX         1'24.074
3位  3号車イエローハットYMS トミカ Z  1'24.155

GT300クラス
1位 46号車吉兆宝山DIREZZA Z     1'30.664
2位 13号車エンドレスアドバンCCI Z  1'30.939
3位 27号車direxiv ADVAN 320R     1'31.605

 予選 コメント


脇阪薫一
ドライバー:
脇阪薫一
 ここでは木曜日と金曜日しかテストができていなかったので1回目の予選に関しては現状7番手ですがそれなりにパフォーマンスはできたと思います。スーパーラップに関してはタイヤの内圧と路面コンディションがまったくマッチングしていなかったのでグリップ力が全くなく2つポジションを落として9番手となってしましました。日曜日の決勝前に30分のフリー走行枠があるのでそこで先ほど松田選手から言われたフロントタイヤのダメージに関してある程度車をモディファイしてより良い方向性にいくようにこれからミーティングしたいと思います。
松田晃司
ドライバー:
松田晃司
 予選は薫一が担当で僕は決勝を想定してできる限りの時間内のロングを担当したのですが木曜日金曜日とは違ってフロントタイヤにダメージを与えてしまっているのでそれが金曜日と路面温度が約8℃違うからでたのか何かを確認をしないとダメです。予選はもう終わってしまったので明日に向けてより良い方向性を探したいと思います。

予選総合


GT300クラス/予選総合
□1回目:2006-03-18|天候:曇|コース:ドライ
□スーパーラップ/2回目:2006-03-18|天候:雨|コース:ウェット
Po. No. Machine
Driver Qualify#1 SuperLap Tire WH
1 46 吉兆宝山 DIREZZA Z S 佐々木 孝太*
番場 琢
1'31.518 1'30.664 DL 10
2 13 エンドレスアドバンCCI Z S 影山 正美*
藤井 誠暢
1'31.229 1'30.939 YH
3 27 direxiv ADVAN 320R S 密山 祥吾
谷口 信輝*
1'31.241 1'31.605 YH +1
4 110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER
松田 秀士
菅  一乗*
1'31.368 1'31.608 YH 10
5 11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP S 田中 哲也
青木 孝行
1'31.666 1'31.698 DL
6 62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R
柴原 眞介
八木 宏之
1'31.653 1'31.762 YH
7 26 MOTOタイサンエンドレスGT3R
山路 慎一
西澤 和之
1'32.078 1'32.296 YH
8 2 Privée Zurich・アップル・紫電 S 高橋 一穂
加藤 寛規
1'31.969 1'32.344 YH 10
9 19 ウェッズスポーツセリカ S 松田 晃司
脇阪 薫一*
1'31.960 1'32.706 YH 15
10 88 アクティオ ムルシェ RG-1
マルコ・アピチェラ
桧井 保孝
1'32.066 1'33.025 YH 40
11 47 吉兆宝山 DIREZZA Z
長島 正興
安田 裕信*
1'32.201
DL +1
12 96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R
黒澤 琢弥*
黒澤 翼
1'32.217
DL +1
13 777 梁山泊 apr MR-S S 田中 実
大嶋 和也*
1'32.325
MI +1
14 101 TOY STORY Racing MR-S
新田 守男*
高木 真一
1'32.385
MI
15 14 ハンコックエンドレスポルシェ
木下 みつひろ*
峰尾 恭輔
1'32.792
HK
16 5 プロμマッハGOGOGO車検320R九州
玉中 哲二*
筒井 克彦
1'32.920
YH +1
17 52 プロμ太陽石油KUMHOセリカ
竹内 浩典*
嵯峨 宏紀
1'32.920
KH +1
18 87 トライク ムルシェ RG-1
山西 康司*
WADA-Q
1'33.368
YH 20
19 666 ライフワークBOMEXアップル NSX
周防 彰悟
高崎 保浩*
1'33.470
YH +1
20 10 T&G FACE NETWORK DUNLOP F360 S ヒロミ
尾本 直史*
1'33.782
DL +1
21 910 洗剤革命TEAM UEMATSU&石松RSR
植松 忠雄
菊池 靖*
1'34.036
YH
22 9 NOMAD ADVAN LeyJun MT
OSAMU*
田中 勝喜
1'34.158
YH
23 70 外車の外国屋アドバンポルシェ
石橋 義三
平川 晃*
1'34.841
YH
GT300クラス − 以上決勝出場

55 DHG ADVAN FORD GT
光貞 秀俊
池田 大祐*
1'34.325
YH

 
■GT 500 CLASS/予選総合
Po. No. Machine
Driver Qualify#1 SuperLap Tire WH
1 18 TAKATA 童夢 NSX S 道上 龍
小暮 卓史
1'24.306 1'24.043 BS 20
2 100 RAYBRIG NSX
セバスチャン・フィリップ*
細川 慎弥
1'24.165 1'24.074 BS
3 3 イエローハットYMS トミカ Z S 横溝 直輝
J.P.デ・オリベイラ
1'24.014 1'24.155 BS
4 1 ZENT セルモ SC S 立川 祐路
高木 虎之介
1'24.475 1'24.219 BS
5 8 ARTA NSX S 伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
1'24.471 1'24.316 BS 40
6 32 EPSON NSX S ロイック・デュバル
武藤 英紀
1'24.651 1'24.356 DL
7 22 MOTUL AUTECH Z S ミハエル・クルム
山本 左近
1'24.386 1'24.510 BS 10
8 23 XANAVI NISMO Z S 本山 哲
松田 次生
1'24.807 1'25.151 BS 30
9 66 triple a サード スープラGT
アンドレ・クート
平中 克幸
1'24.745 1'25.243 BS
10 12 カルソニック インパル Z S ブノワ・トレルイエ
星野 一樹
1'24.408 1'25.435 BS 10
11 36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 S 脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
1'24.820
BS 60
12 25 ECLIPSE ADVANスープラ
織戸 学
土屋 武士*
1'24.909
YH
13 35 BANDAI DIREZZA SC430 S 服部 尚貴*
ピーター・ダンブレック
1'24.917
DL +1
14 6 Mobil 1 SC S 飯田 章*
片岡 龍也
1'25.455
BS
15 24 WOODONE ADVAN KONDO Z * エリック・コマス*
柳田 真孝
1'26.430
YH +1
GT500クラス − 以上予選通過
両クラスとも上位10台は、予選2回目のスーパーラップにより順位を決定
※車名の後ろの S:シード権車両/*:ワイルドカード参加車両

□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/HK:ハンコック/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ

□スーパーラップアタックドライバー:GT500[赤字]GT300[青字]
□*=タイムを出したドライバー/( )の付いたドライバーは、予選通過基準タイムをクリアしていない/R=コースレコード

※No.70は、2006 SUPER GT Sporting Regulations第3章 第25条8.(ワイルドカード参加車両)により決勝に選抜した。
※No.55は、2006 AUTOBACS SUPER GT 2006 GTAブルテン No.002-S(OKAYAMA GT 300km RACEの決勝スタート上限台数[38台])により決勝出場車両選抜漏れとした。